MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

全国学力テストと私たちの仕事

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今回は学校のテストにまつわるお話しです。

毎年4月に、文部科学省が全国の子供たちの学力の状況を把握するために、公立学校と任意参加の私立学校の小学6年生と中学3年生を対象に「 全国学力テスト 」なるものが行なわれているそうです。科目は小学生が国語、算数、理科で中学校は国語と数学です。そして7月に公立学校の生徒の正解率と都道府県別順位が発表されたようです。結果集計に私立学校を加えないのは、参加が任意であることと、参加した学校のレベルによって都道府県別の順位に影響が出るためのようです。

今年のランキングは石川県が正答率66.8%で第1位、東京都は63.6%で5位、最下位は沖縄県の59.3%だったようです。数字を見る限り、極端にできのいい子供と出来の悪い子供が偏在しているようには感じられません。分析によると、この順位は非正規雇用率や離婚率に相関関係があるとのことですから、私たちにできることはよい家庭環境をつくることが大切だということでしょう。

 このテスト結果、学校の先生のみなさんにはランキングによって、お給料の額にも影響があるらしく、授業に対する力の入れ方にも波及するようです。このような競争原理を学校教育の場に入れていくこともよい事かも知れませんね。

 このランキングを上げる秘策があるようなのです。ネタもとは公立学校の先生の生の声です。最も重要なことは、日々の授業のレベル向上であることに間違いのですが、このテストにおいての成績向上の秘策だそうです。もちろん不正な方法ではありません。みなさんはどのような方法だと考えますか?

 正答率で66.7%から59.3%の間に47都道府県がランキングされているわけですから、0.5%の違いがランキングで10位くらい上下する可能性もあるわけです。わずかなちがいが結果に大きな影響をもたらすわけです。ゆえに秘策といっても、そんなたいそうなものではないと思われます。

そしてその秘策とは、テスト開始前に「しっかりがんばろう!」と生徒の集中力を上げることと、終了直前に「もう一度見直しをしっかりやろう!」と注意喚起をすることだそうです。たったこれだけ?そうなんです、たったこれだけ。

つまりふだん学んで身についた学力をテストでよい点数に反映させるには、その場に臨むモチベーションをあげることと最終確認をきちんと行なうかどうかが重要だということになります。「よし、やるぞ」という気持ちの持ちようとケアレスミスが無いかを確認するひと手間をかけるかどうかで成果が大きく変わってくるというのです。

これって私たちの仕事にも大きく通じることだと感じませんか?小学生のテストも、われわれの仕事も、成果を大きくする基本はまったく同じであるということでした。

心のコンディションを整えて仕事に臨むこと。そして次工程に渡す前にもう一度チェックをすること。この基本をもう一度確認しておきたいですね。

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