2000年10月に8尺のショーケース1本で店をスタートし、3年目にアントルメケースを追加導入して広島市の人気店へと着実に成長してきた「メゾンラブレ」が、2008年手狭となった売り場を更に充実させるため、同じ並びの広いテナントへ移転リニューアルオープン。
更に6年後の2014年11月メインショーケースを入替え「飛び出すケーキ」のイメージで外装を施し、「大人の遊園地」をテーマにメリーゴーランドや観覧車、ライトアップされたステージの上でお菓子達が店内いっぱいにぎやかに演出されている。

ファサード間口が2、5倍に伸びたガラス面には、お店の中からも外からも眺めることが出来るイメージディスプレー棚が一面に設けられ、交通量の多い通りに向けても、お店の存在感をアピールしている。

《レイアウト》
売場面積 約20坪　　厨房 約20坪

《　導入ショーケース　》
(1)　特ダイヤモンドMP－2型　3000mm
(2)　特縦型アントルメ　1500mm
(3)　特オープン冷蔵曲がり　2000mm
(4)　特冷蔵　1型　1500mm
(5)　非冷ギフト前引き戸　4300mm
(6)　非冷ギフト前引き戸　1500mm

今回のリニューアルの目玉の1つであるメインケースの外装。
店名ロゴとイメージカラーを施したメゾンラブレオリジナルのアタッシュケースを開けると中からケーキが飛び出してくるというイメージでデザインされている。
腰だけでなく天板部分にアタッシュケースの蓋までが造作されており よりリアルである。

約25種類のプティガトー（＠330円～420円）がグランテリア製1列並びのトレーにびっしりと並べられ、アイテムの豊富感を演出。
上段左半分には一番人気商品の「ラブレシュー」（＠150円）と「ラブレプリン」（＠200円、800円/4個入）がどっさり並べられる。
直径21㎝もある「Bigriラブレシュー」（1050円）は注文を貰ってからクリームが詰められる。
右上段にもこどもの日に向けたデコレーションケーキがディスプレイされている。

2段ケース中央の一部は棚を無くして広い空間をつくり、ステンレス製のライトアップステージを設け、その上にフルーツたっぷりと乗った11種類のアントルメ（4号・5号）を立体的かつ、華やかにディスプレーしている。（＠2000円～4000円）。
写真ではお伝え出来ないのが残念なのだが、プティガトーの数個（一部高くなった1個づつ）が光をエネルギーとして回転し続ける台に乗せられ、くるくると回ってお客さんの目を楽しませてくれる。
その日によって回る場所や商品が替わっていくそうだ。

入り口を入ってすぐ左手に設置された縦型アントルメケースは、庫内の天井や底板からのライトアップでケーキをより明るく鮮やかに演出する。
さらに両面がハイクリア・ペアガラスでシースルー仕様になっているため、たくさん並べられたデコレーションケーキが店外からも、ショーウィンドウを眺めるかのように道行く人達の視線を集める。
店内側からケースを見て右半分の空間には10台のアントルメがクリスマスツリー型にディスプレーされ、メリーゴーランドの様にゆっくりと回転している。
谷川シェフの「遊園地の様なショーケースにしたい」という発想から生まれた。
この回転アントルメツリー内蔵式ショーケースを日本で1番早く導入した第一号店は、ここ　「メゾンラブレ」なのである。

アントルメケース左半分の空間にも、おすすめのデコレーションケーキや棹物ケーキが10種類、観覧車や空中ステージに乗せられ、お客さんの目を楽しませてくれる。

入り口を入って真正面に設置されたオープン冷蔵ケース。
半円形の焼き菓子棚と組み合わせて、一つの円形アイランドセルフコーナーになるよう、オープン冷蔵ケースも半円形に造られている。
半生菓子のバラ売りとセット売りが約16アイテム、ライトアップされたステージに様々な形で並べられ、お客さんの目を引きつける。
セルフチョイスで商品が手に取りやすく、ついで買いの自家消費おやつ、手土産ギフトとしてのセット売りとしての需要が伸びてきている。
今回のリニューアルに伴い他のケースの腰外装もメインケースの外装に合わせて貼り替えた。

リニューアルに合わせてパッケージや、詰め合わせ箱に巻く帯も一新した。一つひとつの商品には魅力を伝えるポップが添えられ、ギフト性を高めている。「生パウンド」（＠1080円）。「生チーズパイ」（＠1200円）。「カマンベールチーズケーキ」（＠350円、＠1700円/4個入）。「豆乳チーズスフレ」（＠950円）。「ダクワーズ」（＠250円/5種）

これも写真ではお伝え出来ないのが残念なのですが、中央の銅板で造られたメリーゴーランドが回転し合わせて馬の羽と脚が動く仕掛けになっている。回転の動力も銅板で出来た人形が縁の下で力で回している。

オープン冷蔵ケースの裏側、半円形棚4分の1のスペースには約30種類の、焼き菓子やクッキーを入れた籠が、棚3段分にぎっしりと積み上げられている。（＠80円～380円）。残り4分の1にはアクリル乳半のライトアップステージをつかって、おすすめ商品である「クグロフピスターシュ」（＠2000円）や「苺のショコラバームクーヘン」（＠1600円）、カラフルなラッピングギフト商品が展開されている。

レジ横に設置された1型ケースには「リップスティックショコラ」（＠680円）、おすすめ1粒トリュフとセットBOXがディスプレイされている。
壁面を2面使って配置された壁付け型のギフトケース。比較的高額の商品やアソートギフトはショーケースの中で価値感を高めたディスプレイを、低単価で買い易い価格帯のギフトはショーケースの天板上にPOPを使ってわかり易くディスプレイされている。
アソートギフトは包装して天板上に積み上げられているので手に取りやすく買い易い。

入り口を入って右奥壁面には、約6m近くあるギフトケースにわずか数アイテムの「ラブレお勧めギフト」がゆったりとディスプレーされ、商品価値を高めている。
ライトアップされた庫内ではポップ等を上手に使ったディスプレー、天板上では包装されたギフトボックスが山積みに積み上げられ、用途に合わせたギフト提案がしっかりとされている。
お客さんは迷わず商品を手に取りレジへ並ぶ。ギフトケースの導入、フォーマルギフトや店舗のグレードアップによって、商品単価、買い上げ点数、来店頻度の向上につながってきている。

入り口を入って左奥は現在アンティーク家具を置き、たくさんのラッピングギフトが並んだライトギフトコーナーになっているが、ゆくゆくはブライダルコーナーとしてコンシェルジュを設け、ウエディングケーキや引き菓子商品を充実させ、力を入れていきたいということである。店頭のテーブルにも可愛いおもちゃのメリーゴーランドが回転しているので子供は興味津々。益々楽しさがパワーアップしたメゾンラブレから目が離せないぞ！！