川越菓舗 道灌
大正10年(1921年)創業の『川越菓舗 道灌』は、地域に根ざした老舗の和菓子店です。店名は、近隣にある川越城を築城した太田道灌に由来しています。川越市の古い町並みが残る地区、いわゆる「小江戸」の中に店舗は位置しています。この地域は多くの文化財が点在しており、散策中に小腹が空いた際には和スイーツを楽しみながら、歴史的な街並みを堪能できる場所としても人気があります。
住所:埼玉県川越市郭町2-11-3
TEL:049-222-1576
営業時間:9:00~17:30
定休日:月曜日
古き良き和菓子屋のイメージを残しつつ、和菓子の魅力を引き出すショーケース『菓匠』を導入されました。腰部分には欅を使用し、框には黒御影石を取り入れることで、高級感と親しみやすさを兼ね備えています。定番商品である玄米粉の「道灌まんじゅう」や「丁稚芋」、関東産の小豆を使った風味豊かな「道灌紋中」、さらには「おさつパイ」や「芋クリームどら焼き」といった商品を、LED照明が明るく照らします。このショーケースを導入されたことで、商品を引き立てる理想的な環境を提供することができました。
サツマイモを使った羊かん「丁稚芋」は、川越芋を餡風に味付けした芋甘露煮。砂糖と小麦粉を調合し、竹皮で包みました。 「芋クリームどら焼き」さつまいものペーストと生クリームを混ぜ合わせた、滑らかな餡の特製どら焼きです。 「芋蒸しパン」は、もちもちでふわふわな蒸しパンの中にゴロっとしたサツマイモが入っています。甘さ控えめな蒸しパンがサツマイモの甘みを引き立てます。
お店の看板にもなっている『道灌まんじゅう』は、玄米を使用した日本でここだけのお饅頭です。玄米の素朴な風味と、もっちりとした皮の中には、粒あんがぎっしりと詰まっています。
ショーケースの天板にも「いもせんべい」などの川越名物のサツマイモを使用したお菓子が豊富に揃い、川越のお土産として人気があります。
近くには、川越城本丸御殿や博物館・美術館などの人気スポットがあるため、観光を楽しんだ後に無料休憩所として利用できるようになっています。休憩がてら、『道灌』自慢のお菓子を堪能することもできます。
道灌まんじゅうの看板よりも目立つこの大きなうさぎは、発砲スチロールで作られた大きなオブジェです。知り合いの作家さんの希望で設置したものの、今ではお店の『招きうさぎ』となっています。
川越城、江戸城を築城した室町時代の武将太田道灌の像が市役所前に建てられています。
観光地として有名な小江戸川越にある『川越菓舗 道灌』は、川越の発展の礎のひとつである川越城に隣接した創業104年の老舗和菓子屋です。3代目から4代目へと継承され、今後も地域に密着した形で、芋菓子を中心に展開されます。また、川越祭りでは2日間で70万人以上の来場者があり、絢爛豪華な山車が川越の市街を巡ります。江戸の情緒を今に伝える伝統的なイベントで、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。 「川越を代表する和菓子専門店として、私たちもその文化を大切にしながら精進してまいります 」と、店主が想いを語ってくださいました。