洋菓子界の重鎮「牧野眞一」が創業月日である2018年11月1日にムッシュマキノ箕面店をオープン。
北大阪に位置し閑静な住宅地にある。
本店のある豊中まで足をのばしていた近隣のムッシュマキノファン達は、近所に支店がオープンすると計画段階から話題沸騰で今か今かとオープンを待ちわびていた。
PROFILE
住所:大阪府箕面市小野原東5丁目8−51
電話:072-727-5833
営業時間: 10:00~19:00
入口を入り正面にレイアウトされたプティガトーケース。腰外装は人工大理石の少し水色掛かった白。
真っ白ではなくムッシュマキノのイメージカラーであるブルーを少し絡ませることによって上品のある色調になっている。
プティガトーのアイテム数は40種と豊富に取り揃えられ、これだけの完成度で平均単価390円は申し分なくリーズナブルである。
2段ケースではあるがステンレスの1列並びトレーに整然と並べられているので、ボリューム感も演出できている。
庫内に並べるケーキの総個数が抑えられ、補充の手間はかかるが回転が良くなることでお客様には鮮度の良い状態で提供ができる。
技術的に凝ったケーキということではないが、一つひとつ丁寧に作られた商品がシンプルなステンレストレーにきちっと並べられることによって、お菓子の魅力のみならず店舗の魅力やグレードの高さが伝わってくる。
回転の良い商品を2列それ以外は1列にバランスよく並べられている。
シュークリームやプリンなどの集客商品も並ぶ。
プライスカードも1番手前のケーキを隠すことなくトレーとは独立したスペースに分かりやすく置かれている。
プティガトーケースの右に隣接配置された縦型ホールケーキケース。
大理石調ステージにはアントルメを立体陳列。
中段にデコロール、最上段にはおすすめ商品の「サブレフロマージュ」(@1,000円)がギッシリ並べられ、中身や内容を説明したPOPもわかりやすく添えられている。
縦型アントルメケースのワイド寸法は1200mmと小さいがプティガトーケースより300mm背を高くすることで存在感を出した。
また正面ガラスの角を曲面にRをとることによって死角が無くプティガトーを選びながらでもアントルメやロールなどの存在がしっかりと視界に入ってくる。
高級感あるステージ上で魅せることによって商品の価値を 上げ、そのギャップでプライスがリーズナブルに感じてしまう。
プティガトーケースの天板上には焼きたてのタルトやパイ(@250円)が並べられている。
ショーケースの全高を抑えることによって商品も見やすくついで買いの効果を促している。
2台のショーケース越しには手際よくケーキを作るパティシエ達の姿が望める。
作り立てのケーキが次々とショーケースの中に並べられていき、お目当てのケーキが出来上がるのを待つお客さんの姿も見える。
入り口を入って直ぐ左壁面に配置されたギフトケース。ムッシュマキノ本店でも採用されていて、正面ガラスが女性1人でも楽々と持ち上げられ正面からお客様の目線に合わせたディスプレイが可能になった。
跳ね上げた正面ガラスはどの位置でも自在に止まり手を離しても落下してこないので安全。
今までは2人掛り、もしくは1人で前と後ろを何往復もしてディスプレイに費やしていた時間が大幅に短縮された。
路面店でありながら百貨店に入っている店舗のギフトに負けないためには寸分のスキも見せない商品やディスプレイの完成度が要求される。
それを実行し継続をしていくお店の姿勢が店格やブランド力を構築させ、地域の人たちは自分たちの町のケーキ屋さんの美味しいお菓子を大切な人にも食べて貰いたい→自信をもってこのお店のギフト商品を送りたい。につながっていくのである。
ダイヤ冷ケース(株)のギフトケースPAOSはギフト売上向上には欠かせない大切な販売什器なのである。
アラカルトアソートギフト、単品アソートギフト、単品ギフト、お勧めギフトの量感や価格帯などが分かりやすくディスプレイされているので自分の予算に合った商品が選びやすく買いやすいのである。
入口を入って右壁面はパーソナルギフトコーナーに。
クッキーや焼き菓子の詰め合わせ、ラッピングギフト、折箱に詰められた季節の贈り物、お勧めの「アマンドミルク」(@1,200円)は赤い丸箱でパッケージングされ1番目につく入口側に積み上げられている。
低価格帯の商品であっても魅せ方ディスプレイの完成度にはスキがない。
各々のスペースには取ってつけたような違和感はどこにもなく必然的にその商品が存在している。
オープニングセールには牧野氏自らが作るケーキセット(おすすめ5種)を目当てに250セット限定で用意されたがオープン前から行列を作るお客様でまたたく間に完売した。
店舗縮小傾向にある菓子業界で常に攻め続けることを貫き通す姿勢が業界全体に勇気を与えているのだ。
業界の重鎮、牧野シェフの活躍からは今後も目が離せない。