MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

コロナの渦に挑む

コロナ

いよいよ新型コロナの影響が対岸の火事ではなくなってきましたね。こんな時期でもご発注いただけるお客様には本当に感謝です。ケーキ屋さんが新しいお店を出すにしても、改装するにしても、緊急事態宣言が出されている中ではお客さんがどのくらい来るのかは不透明だし、人が集まって混雑しても困ってしまいます。販売員さんへも感染のリスクという不安もありますから、店舗に対する投資は頭から離れてしまうのも想像に難くありません。また代理店さんの立場としては、毎日の原料配送の責務を果たし、その業務活動の中でお客様に感染させることは絶対に避けなければなりません。その環境では機械設備の積極的営業活動は自粛を余儀なくされてしまいます。進行中の商談にストップがかかったり、延期になったりしている現場はどんどん増えています。いつ緊急事態宣言が解除されるのか、まったく先が読めないという言葉が比喩ではない現実として私たちに降りかかってきています。とにかく今は力を合わせて生き残り、このコロナ禍が過ぎ去った暁にはロケットスタートできる準備をしっかりと進めていくしかありません。多少の痛みや不自由はあらかじめ覚悟を固め、その先の希望をしっかり見据えて立ち向かっていきましょう。

 物事は見かた次第でいかようにも解釈をすることができます。この災厄は今までの私たちの「当たり前」に様々な疑問を投げかけるいい機会を与えてくれています。現在、本社事務所に多くの費用をかけていますが、それだけの費用対効果があるのかどうかを考え、事務所を大家さんに返却することを決めました。本社に常勤のかたには変化をお願いすることになりますが、固定費を削減し、今話題の「テレワーク」にチャレンジする機会となります。テレワークにシフトするのであれば、今までの仕事の流れを検証し、無駄や非効率をあぶりだして、それを解決するやり方やルール構築のために、みんなで知恵を出し合っていけば大きな進歩につながります。何より携わる人たちの意識が変わるはずです。かっこよく言えばマインドイノベーションです。営業活動にしても、お客様のもとへ足を運べなければ、どのような手段があるのかを考えていけば、今まで当たり前と考えてきたやり方にも疑問が生じてきても不思議ではないでしょう。営業会議にしても毎月15万円近くの交通費をかけて集まって費用対効果は十分なのか。半分はTV会議にすれば90万円くらいの削減も可能という計算ができます。今までのやり方に疑問を投げかけていけば、まだまだ経費削減や効率アップになるものが出てくるのではないでしょうか。

 4月から年間休日を増加したカレンダーがスタートしました。年頭にその実行のためには生産性の向上が不可欠だとお伝えしました。また生産性向上には、①相互理解を促進するためのコミュニケーション能力の向上、②5S(環境整備)のさらなる促進、③細かい作業改善の積み重ね(改善提案)が重要だともお伝えしました。それぞれの個人が担当する仕事のスキルアップは当然として、相乗効果を生み出すためにも今期は上記の3点に重点を置いていくことを明示し、それを促進するための評価を重要視することも方針としてお伝えしました。どうぞもう一度復習をお願いします。

この方針は今までの習慣に対し変化を必要とします。しかし人は本能的に安定を好み変化を嫌い、できない言い訳とやらない理由を見つける天才ともいいます。アフターコロナの明暗は、この本能に打ち勝つかどうかにかかっています。勇気をもって私たちは自らの手で未来を作っていかなければならない土俵際に立っているのではないでしょうか。

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