MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

東京マラソン、走ってきました

  3月6日、快晴。午前9時25分、第2ウェーブスタート。初めて東京マラソンに出場しました。第1回より申し込みを続けるも、毎回落選。2021年大会(21年は開催中止となり今年に延期)は、コロナの影響で外国人出場枠が国内に振り替えられた最終の抽選枠で、ようやく当選を手に入れることができました。

 この大会は都知事であった石原慎太郎氏が高橋尚子氏を育てた小出監督からの提案で実現したそうです。今回で15回目の開催。すっかり東京の早春のイベントとして定着したばかりか、今回は男女とも世界記録保持のランナーが出場し、名実ともに世界のメジャー大会のひとつになった感じです。

 都庁前をスタート。新宿から靖国通りを東に向けて走ります。天気もいいし、気温もちょうどいい。今日は調子がいいぞと自然とオーバーペースに。それもそのはずで最初の5kmは適度な下り坂なので、そんな錯覚をしてしまうのです。わかっちゃいるつもりでも高揚している気分でノリノリ。雷門やスカイツリーを見ながら「東京だなあ」とかその時だけの余裕を感じながらやがてハーフを通過。25km過ぎたあたりでまさかの(当たり前の)激痛が脚にはしりどんどん失速。スタート前は、青空の下で銀座4丁目交差点を駆け抜けるの気持ちいいだろうなあ、と頭に描いていたのに、現実は銀座で「ひとり歩行者天国状態」という哀れな姿。そこからの残り9kmの記憶はとぎれとぎれ。ラスト2kmには20分もかけて東京駅前のゴールにたどり着きました。タイムは5時間26分17秒と散々でしたが、思い出に残るよい経験となりました。

 3万人以上がランナーとして参加するこの大会が、どれだけ多くの人たちの尽力で支えられて開催されているのかを知ることができました。新宿駅からランナーをそれぞれのスタートブロックに誘導してくれる係の人たち、トイレの行列を混乱なく整理して案内してくれる人たち、エイドステーションで飲み物を準備したり、紙コップを回収してくれる人たち、ゴール後のランナーをスムーズに駅方向へ誘導するために寒い日陰で案内する係の人たち、おそらく何百か所もあるだろう通行止めの道路に車が進入しないように大型トラックを提供してくれている大手の運送会社の人たちなど、ものすごい数の人がこの大会の開催と安全を支えてくれているおかげで、私が安心して参加できていることに自然と感謝の念が湧いてきます。

 そしてその人たちが実に丁寧に優しく対応してくれるのです。ランナーはスタート直後では笑い声が混じった会話も聞かれますが、レース後半は会話どころではありません。そういう時に笑顔で手を振ってくれたり、それに応えるようにこちらがよろよろと手を振ると、それに3倍くらいのスピードで振り返してくれたりします。こういうことがものすごい元気を湧き起こしてくれるのです。もう走れんと思っていても、人の温かい気持ちが私を引っ張るように前を向かせてくれるのです。人の応援とは本当にすごい力なのだと思い知らされる瞬間です。

 「私は15回連続落選です」と書かれたボードを胸に掲げてじーっと沿道に立つ人がいました。「そうか、走れるだけでも(歩いてられるだけでも)ラッキーなんだ」と元気が出てきました(出ませんでしたが)。

 ようやくゴールにたどり着き、完走記念のタオル生地のポンチョのようなものを羽織って、足を引きずりながら日比谷の歩道をふらふら歩いていると、見知らぬすれ違う人が「お疲れ様でした」「完走おめでとうございます」とか声をかけてくれるのです。なんかぐーんと心に沁みるものを感じてしまいます。カラダはきつかったけど、人の温かさを感じられたよい一日でした。感謝。

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