MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

正解の無い答えを探す

今月はいくつかの話題を取り上げてみたいと思います。まずはみなさんからの理念と経営のコメントから。

 8月最終週、結果的に自分が手を抜いたことでお客様や仲間に迷惑をかけたことに対して自覚する人と無自覚な人がいます。このことに関しての意見を求めた設問を思い出してもらえるでしょうか。印象に残った回答を要約してお伝えします。

 『業務上過去の資料を応用することがよくある。コピペして修正することで大いに時間短縮が図られる。しかしこの手の仕事は修正間違いや修正不足に気づかずに次工程に回してしまうことがあり、たびたび指摘を受ける。仕事が重なる忙しい中、効率化を目指したつもりなのに結果的に時間をロスするばかりか他の人にも迷惑をかけてしまう。忙しい時こそ基本に戻り、最初から確認しながら資料を作っていったほうがミスを防ぐことになると気づいた。忙しいことを言い訳にしたり、間違えを認めながら誰かのせいにしたり、人間なんだから間違えるのは仕方がないという言葉に甘えている。どんな立場であれ人のせいにしたがるようでは人の成長もなく、何の問題解決にもならない。手を抜かず基本どおりに仕事を進め、少しでも疑問に思ったことがあれば確認をとることで信用信頼につなげていけたらと思う。他の会社がどのような仕事の進め方を知らないでいる限り、無自覚はたくさんあると思う。自社の当たり前も他社や世間ではもっと進化していることに気づいていくことが必要だと思う。』

 このように設問に対して素直に向き合って自分を振り返りながらコメントにまとめてもらえるとすごくありがたいですし、私自身の反省の甘さも再確認できますし、何しろこういう考えを持ってくれている仲間がいることが大きな励みになります。

 完璧な人間はいないのだから、という言葉に甘えた記憶はありませんか?

 0123で有名なアート引越センターの創業者・寺田千代乃さんの半生を振り返る記事が新聞に連載されています。まだ引越業が運送業の片手間で行われていた頃に、初めて引越専門業を開業して間もない時にお客様の心をつかむにはどうしたらいいかを考えたそうです。お客様の家に上がり込むのだから、まずはしっかりしたあいさつをする、清潔な服装を心がける。シャツがズボンからはみ出るとだらしない印象になってしまうのでツナギのユニフォームにする。汚れた靴下で新しい畳を歩かれたらイヤなので新しい靴下にはきかえる。トラックの荷台の中で家具を殺虫すれば、新居にゴキブリを持ち込まないですむ。お客様のお宅で商談し、受注が決まればすぐに会社に確認の連絡をとらないといけない。まだ携帯電話の無い時代はお客様の固定電話を借りるので、通話料として引合時にいただいた電話代と合わせて20円を新硬貨でポチ袋に入れてさりげなく置いて帰る。このような小さな気遣いを積み重ねることでクチコミが話題となり新聞記事にも採り上げられて反響が大きくなっていったそうです。

 もうひとつ新聞ネタから。

 シンガポール航空の36歳の日本人副操縦士がコロナの影響で全便運休となった会社から退職勧告された。帰国して生活のために始めたのがウーバーイーツの配達員。パイロット免許も輝かしい9年間の飛行履歴も無力の厳しい現実。しかし彼は自分の価値を自問しながら「人間性を磨き付加価値の高いパイロットを目指す」と力強く語る。

 あなたはこの3つの話からどのようなことを感じますか?

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