MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

所シェフの本を読み終わりました

所シェフの著書「とことん『一点だけ』で突き抜ける」を読み終わりました。1週間に1章を重ねてきましたので、特典も含めて9か月ほどかけて読み込んだことになります。みなさんからの感想に多く述べられていた点に私の解釈を加えながらまとめてみます。

① 人に喜ばれる仕事をする。
これは最も印象に残ったと多くのみなさんが感想で述べられていました。マジパンで作ったカエルが予想を超えてお客さんが喜んでくれた経験がお菓子作りの仕事の原点。喜んでもらえますようにと願いながら作り、その結果、お客様が喜んでくれると自分もこんなにうれしい。人に役に立つ仕事をして、ありがとうをいただいけることにやりがいを感じることはとても健全なことだと思います。そしてお客様のありがとうに感謝できる力がすばらしいですね。

② マーケットインよりプロダクトアウト
マーケティング理論では作り手の都合をお客様に押し付けるのではなく、お客様の要望に耳を傾けよう、というのが正しいことだと一般的に言われています。所さんの言わんとするプロダクトアウトとは、お客様の希望に応えるだけではなく、その希望や予想を超えるプロの提案力・実力を発揮し、お客様に感動を呼び起こそうというものだと思います。お客様の希望を叶えるのは「想定内」。それを超える「感動」を提供できるからこそオンリーワンとなり、同業者からは真似されるくらいのお手本に成り得るのです。我々の商品やサービスもそのレベルを目指していきたいですね。

③ 現場主義・現実主義
お菓子の原材料はどんなところでどんな人が生産しているのか、それを実地で体感することで、その原材料で作られたお菓子の価値を雄弁に語ることができる。私たちの材料にしてもユーザーさんの現場にしてももっともっと深く知ることが大きな付加価値を創造することになり、そしてその価値を伝えきることが可能になるのではないかと思います。

④ 値引きはしない。
値引きをすれば売りやすくなります。しかし値引きをすればいろいろなところにしわ寄せがいきます。そして適正価格で売ることが長期的に安定した売上と利益を確保することができるのです。しかしそれを実現するには、安定した品質とその根拠を明確にして、それをお客様に伝えなければなりません。そのための努力や工夫や勉強が欠かせないのです。

⑤ 品質に妥協したくない。
そのためには敢えてその時の儲けを捨ててでもやめる選択をする。「私」が商品を提供する以上は自らが納得するものしかお客様の手に渡せない、そういう気概と誇りを持ち続けることがお客様とのゆるぎない信頼を築くことにつながります。私たちには耳が痛くなる場面が多々ありますね。ひとりひとりの仕事の「品質」に対して知らず知らずに妥協していませんか?

⑥ 雨の一滴が大海となり、また雨となる。
自分の行いは常に世の中に循環し、いずれ自分や自分の大切にしている人たちに返ってくる。人としてどうあるべきかを行動の基準にすることが最終的にはお客様にも周りの人たちにも、そして自分にもプラスとなって戻ってくるということだと思います。健全な価値観で人の役に立つことを自らの喜びにしていく心を持ち、行動できる人がよい社会と未来を創造することができるのですね。

まだまだほかにも印象に残るコメントをいただきました。この書籍は大切にして、時々ページを繰っては読み返したいですね。

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