MESSAGEは弊社代表の太田和隆が社員に向けたメッセージを社外向けに加筆してみなさまに読んでいただくコラムです。
ダイヤ冷ケースの仕事に対する考え方を感じてもらえれば幸いです。

祝日に見る日本のすばらしい文化

皇居

 昨日は「勤労感謝の日」で祝日でした。ところで「勤労感謝の日」はどういう意味の祝日なのでしょうか。元気に仕事ができることに感謝をするのでしょうか。それとも仕事をしている人に感謝をする日なのでしょうか。

 この日はもともと「新嘗祭」といって天皇陛下が秋に新米を神様にお供えし、自らも食することで、無事に収穫できたことを感謝し、来年の豊作を願うというお祭りの日なのだそうです。これについては日本書紀に記されているそうです。日本書紀の初版は西暦720年ですから、なんと1300年以上前から取り行われているお祭りなのです。なぜ勤労感謝の日なのかと言えば、田植えから収穫まで一生懸命働いたことに対する感謝をしようと理解できないこともありません。

 このように祝日にはそれぞれに意味があるのです。日本には「四大節」と言われる4つの大きなお祝い事があるのです。

 まず一つ目は元旦です。「四方拝」という天皇陛下が朝5時半に日本国の平和と安寧を祈願する神事をいいます。西暦890年から欠かさず行なわれているのだそうです。なんと1100年以上に渡って続いているのです。

 二つ目は2月23日「天皇誕生日」です。「天長節」と呼ばれ、その時の天皇の誕生日を国を上げてお祝いする日です。現在の第126代徳仁天皇の誕生日が昭和35年2月23日なので、この日が祝日となっているのです。

 三つ目は2月11日「建国記念日」ですが、この日は大東亜戦争が終結するまでは「紀元節」と言われており、初代天皇である神武天皇が即位した日とされています。戦後、GHQが日本の国民が天皇を中心に再び団結することを恐れて「紀元節」という呼称を使用することを認めなかったために「建国記念日」という名前に変えられ、その由来も現在ではきちんと理解している人も少数派になっているようです。天皇家というのは初代の神武天皇から男系男子の皇統によって引き継がれて現在に至っており、なんと2700年以上に渡って継続している世界最古の王朝なのです。これは世界に誇るべき日本の伝統といえます。源氏や平家も戦国時代の武将たちも、どんなに強大な武力を持ったとしても、天皇家を打倒するようなことは一切なく、いつの時代も天皇家を畏れ敬い、日本という国がひとつにまとまってきた中心であったといえます。

 四つめは11月3日「文化の日」です。もともとは「明治節」と呼ばれた明治天皇の誕生日なのです。歴代の天皇のなかでも明治天皇はひときわ国民の尊敬を集めたと言われています。それまで他国から侵略されたことがほとんど無かった日本において、歴史上ほぼ初めて侵略の危機から国を救い、明治維新という国家の大転換を無事に為し得た功績大きい明治天皇を忘れないように特別な天長節として「明治節」としたのです。しかし敗戦後、日本を弱体化させるためにGHQによって「明治節」は廃止されてしまいました。しかし当時の人たちは明治天皇の偉業を忘れないようにと、わざわざ日本国憲法を11月3日に公布して「文化の日」と名を変えた祝日にしたのです。しかし先人の思いとは別にこの日が明治天皇の誕生日であることを知る人は少なくなっているようです。

 このようにGHQは天皇を中心として国全体がまとまって大きな力を持つことが無いような占領政策をとっていきました。祝日の名称変更もその一環です。それによって私たちは、日本の伝統や大切にしてきた文化を学校では子供たちに教えない方針が今でも引き継がれ、知ろうとしない限りその事実を知ることができません。機会あるたびに日本の美しい文化や歴史に触れることも大切だと思いますし、それを受け継ぎ伝えていくのも、一人の日本人としての仕事の一つだと思います。

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